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「なむ」は平成2年から毎月発行している福住寺の寺報です。
月報「なむ」
2024年7月
雅楽鑑賞会を終えて
6月9日午後3時より総勢約200名がお寺に集い、雅楽鑑賞会が開催されました。当院の長尾光雲副住職の婚儀に先立ち、喜びの演奏と舞で、多くの皆様と一緒に祝福致しました。
管絃(かんげん)では、打楽器である鞨鼓(かっこ)と太鼓(たいこ)と鉦鼓(しょうこ)、絃楽器である琵琶(びわ)と楽筝(がくそう)、管楽器である鳳笙(ほうしょう)と篳篥(ひちりき)と龍笛(りゅうてき)の合奏がなされました。楽目は、平調(ひょうじょう)の調子に分類される「越殿楽(えてんらく)」と「陪臚(ばいろ)」の二曲を披露。各楽器の音色は調和し合い、心に響く演奏でした。
舞楽(ぶがく)では、目の覚めるような色鮮やかな装束とお面を身に着け「蘭陵王(らんりょうおう)」を披露。舞人に人々の視線が集中し、また、熱い思いを乗せた演奏を身に受け、「失敗できない」という、自ら負わせるこの上ない緊張感から余計な汗がしたたります。お面を通して見えてくる皆様の顔は、まるで、度肝を抜かれ、圧倒されたかのような表情も見受けられました。
演奏者は、どなたでも入会することのできる福住寺雅楽練習会「雅讃クラブ」と、札幌雅楽同好会の皆様方。如来様の御前で、宗教宗派の枠を超え、それぞれを尊重し合い、色とりどりの装束を身に着け、感動に包まれる鑑賞会となりました。(舞人・岩淵法務員)
July 2024 Issue