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「なむ」は平成2年から毎月発行している福住寺の寺報です。
月報「なむ」
2023年5月
おかげさまで 福住寺は 開教130年
福住寺は、明治26年より令和5年で開教130年を迎えます。こうした節目の年にあたっては、「長い月日の中、数えきれぬほど多くの有縁の皆さまによって、仏法を絶やすことなく受け紡いでくれたお陰様で、今の私たちにお念仏のみ教えを頂くことができるのだなぁ」と感慨深い気持ちになるものです。
最近、お寺では近所の本屋さんで『札幌の地名がわかる本』(亜璃西社)という興味深い本を買いました。元北海道開拓記念館学芸部長・現北海道史研究協議会副会長の関 秀志さんにより編著された書籍で、札幌10区の歴史や概略、地名や山・川名の由来などを学べる一冊です。その本の「福住」という箇所をお寺も紹介されていましたのでここに掲載します。
福住(ふくずみ)~略~
明治4年(1871)、月寒村に岩手県人40戸余りが入植。そのうち6戸が地区内に入ったことから、「六軒村」と呼ばれた。また、開拓当初はススキの密生する湿原が広がり、「茅野(かやの)」の名もあったという。その後、「月寒西通(つきさっぷにしどおり)」に改められ、昭和19年に「福住」の字名となった。名称は、地区内にある浄土真宗本願寺派福住寺にちなむという。
~略~
『札幌の地名がわかる本』97頁より
今は大都市の札幌も、開拓当時は原生荒野だったことが垣間見ることができます。私たちは、便利な日暮らしを過ごすことができていますが、その生活の根底には多く先人たちのご苦労があったことを忘れてはいけないと思うのです。私たちの「いのち」は多くのご縁の中に支えられているのです。
May 2023 Issue