福住寺

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「なむ」は平成2年から毎月発行している福住寺の寺報です。

月報「なむ」

2026年2月

「人と成る」

新成人のみなさまおめでとうございます

人生の節目として自治体が主催し、新成人を祝福する行事が「成人式」です。成人年齢が18歳に引き下げられた後も、多くの自治体は引き続き20歳を対象とし、「二十歳のつどい」など名称を変えて実施しています。札幌市では、1月11日(日曜日)に区ごとに開催されました。福住寺でも一足早く12月31日の除夜会にお参りされた成人の皆様を本堂にてお祝いしました。

「成人」とは人に成ると書きますが、どういうことでしょうか。社会的な責務を果たす、自分の行動に責任が伴う年齢になったということもできます。また人生の節目として改めて今までの出会いに感謝することでもあると思います。

『仏説無量寿経』には「人身(にんじん)受け難し、今すでに受く」とあります。私たちが人として生まれたことは、数えきれないほどの因縁の中で得た、かけがえのない機会なのです。仏教の教えから見ると「成人」とは、単に年齢や制度の話ではなく、「人として本当に成熟するとは何か」「いかに生き、いかに死ぬか」を深く問い直す機縁でもあります。

しかし、「人間に生まれた」から「人間らしく生きることができる」とは、必ずしも同じではありません。自分の足でたち、自分の責任で生きる中には煩悩に振り回され、時には他者を傷つけ、自らを見失うこともあるかもしれません。だからこそ、仏教では「依りどころ」の大切さを教えます。

それは、阿弥陀如来の本願です。どれほど迷い、つまずき、弱さを抱えていても、「あなたを必ず救う」と願い、はたらき続けてくださる仏さまがいてくださる。そのことを知るとき、私たちは本当の意味での安心を得るのです。

「人と成る」とは、すべてを自分で背負うことではなく、支えられていることに気づき、感謝しながら歩むことではないでしょうか。仏さまの願いに耳を傾け、自らのいのちの意味をたずねる一歩を踏み出していただければと願っております。

February 2026 Issue

 

 

光明山 福住寺

札幌市豊平区福住1条1丁目3番1号
TEL:011-851-8654