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「なむ」は平成2年から毎月発行している福住寺の寺報です。
月報「なむ」
2025年12月
除夜会 書き締め
何かと多用の師走から、静寂に包まれた大晦日の夜、境内に響く除夜の鐘。その音は、百八の煩悩を断ち切るためのものと言われますが、浄土真宗の教えに照らせば、煩悩を断つことよりも、煩悩を抱えたまま仏さまに救われる「私のすがた」を見つめる音色であるといえるでしょう。
一年を振り返れば、嬉しいこと、悲しいこと、苦しいことがあり、また、あれが欲しい、これが食べたいなど、すべてが自らの「煩悩」として心に幾重にもなります。
そんな苦悩する私たちを「そのまま」抱きとめ、「南無阿弥陀仏」の呼び声となって、全てのいのちに至り届き、仏さまの慈悲の中であることに気づかせて下さいます。
除夜会にあたって「書き締め」も行っております。一年を振り返り、自らの歩みを漢字一文字に顕します。色とりどりの葉書サイズの用紙と筆を使い、サイズも太さも人それぞれ。どのような生き方も否定せず、いのちや心に安定感をもたらす仏さまに支えられて、新たな年を感謝の想いで迎えます。元旦会ともに、先立たれた方を偲び、是非ご参詣下さい。
december 2025 Issue
