お参りのたしなみ
合掌礼拝は仏さまを敬う作法!
仏さまにお参りする時は、必ずお念珠を!
又、聖典や門徒式章をかけましょう。
浄土真宗本願寺派の合掌礼拝の作法
念珠(ねんじゅ)
念珠(ねんじゅ)とは、仏様をお参りするときに使う欠かせない法具です。他の宗教では「珠数(じゅず)」とも言いますが、浄土真宗では、念仏の数を数えませんので念珠と言います。
念珠は、宗派によってスタイルが違いますので、浄土真宗本願寺派(お西)用を使いましょう。
また、最近ブレスレットのように左手に通して常に着用するための腕輪念珠もあります。いつでも仏さまの事を思い出すのに便利ですが、これも決してお守りの類ではありません。利己的な願いごとのためには着用しません。
念珠の種類と選び方
門徒用は通常、 一輪の単念珠
男性 | 女性 |
---|---|
紐房(ひもふさ) | 切り房 |
珠の種類や材質によって値段もさまざまです。
葬儀に赤は駄目というような色についても特に決まりがありません。
大切なそして身近に使える自分の気に入ったものを選びましょう。
念珠のかけ方
適切
- ○合掌し、親指と他の四本指の間にかけて親指で軽くおさえる
- ○房が真下にたれるように
- ○合掌する以外は必ず左手に持つ
- ○床や畳の上に直接に置かない
- ○大切な法具ですので、子供などがグルグル回して遊ぶことに注意しましょう
- ○念珠を持ったまま、トイレなどに行かないようにしましょう
不適切
- ×念珠をもむ
- ×擦り合わせる
- ×珠の数にこだわる
- ×願い事をかける
礼拝の作法
お参りにどんな服装で?
門信徒における正式な服装は念珠、門徒式章
念珠を持ち、門徒式章をかけることが、浄土真宗本願寺派(お西)の門信徒における正式な服装と定められています。法座、法要、法事、通夜、葬儀等へお参りされる時には、聖典(お経本)、念珠、門徒式章を必ず持って行きましょう。
門徒式章は、聖典(お経本)や念珠と同様に大切な法具ですから、つねに丁寧(ていねい)に取り扱い、畳の上や床の上など、歩行の場所に直接置いたり、門徒式章をかけたまま、トイレなどに行かないようにしましょう。
門徒式章って?
得度をして僧侶になると仏弟子の証に、袈裟をつけます。
得度をしていない人でも、袈裟に代わる物として「門徒式章」を着用します。
門徒式章は、僧侶が、法衣、袈裟で正装するのと同様、門信徒の皆様が仏様の前に出るときの正装です。ですから、家庭でもお寺でも仏前にお参りするときにかけます。
元は?
式章の元は「肩衣」(かたぎぬ)という礼服からできたものです。「肩衣」は江戸時代より門徒が仏前に出る際、最上の敬意を表す服装で、背中全体を覆うようなものでしたが、昭和7年、本願寺派の門徒の正装とされました。
福住寺門徒式章
- 総代式章
- 福住寺地区総代式章
- 福住寺門徒式章
- 福住寺仏教婦人会式章
- 本堂落成記念式章
- 開教百年法要式章
- 新入学の集い用式章
又、本山より、帰敬式、院号を頂いた方など決まった式章があります。
門徒式章は、浄土真宗の門信徒であると言う自覚とその現れです。皆さんも是非、法要や仏前の儀式に門徒式章を襟にかけて参加されてはいかがでしょうか。門徒式章を身につけることによって心新たにしっかりお参りをしようという気持ちが生まれるのでないでしょうか?
お経はどんなもの?
いっしょにお経を読みましょう。
お経を読むことを「お勤めをする」といいます。
お勤めは僧侶だけが勤めるものではありません。
お経とは?
お経は、お釈迦さまのみ教えを言葉にあらわしたもので、まじないや呪文ではありません。お釈迦さまが亡くなった後、実際にお説法を聞いていた弟子達が記録しまとめたものです。「仏説○○経」と記されている「仏説」は、まさに「仏(お釈迦さま)が説かれた」という意味です。
お経の種類
お釈迦さまは相手に応じてその人の最も適した説き方をされたそうです。対機説法と言われています。それ故に「八万四千の法門」といわれるほど、多くの教典が残されています。仏教が多くの宗派に分かれているのはそれぞれの宗派が拠り所とする教典の違いによります。
お経と呼ばれて「お経」でないもの
親鸞聖人が書かれた「正信念仏偈」とか、高僧方が書かれた文章もお経ではありませんが良く拝読されます。
門徒が良くお勤めするお経
- 仏説阿弥陀経 福住寺ではご法事にお勤めします。
- 正信偈和讃 福住寺では月参りやお講等でつとめます。
- 讃仏偈、重誓偈 福住寺では月参りや盆参り等でつとめます。
- 十二禮
- 領解文
- 浄土真宗の生活信条
- ご文章
- ※般若心経は浄土真宗では使いません。
良く般若心経はどの宗派で通用すると言いますが、浄土真宗の教義の立場と違うため門徒は読むことはしません。
お経はどうやって読むの?
- 合掌礼拝します。
- お経をいただきます。(本を目の高さほどに持ち上げ頭をさげる)
- おリンをたたく。
- お経を読む(お勤め)
- 本をいただいて閉じてます。
- 合掌礼拝します。
浄土真宗のお経は、亡き人の供養や慰霊、死者への鎮魂歌でもありません。お経は、今、生きている私たちに向けて、お釈迦様や親鸞聖人が説いて下さったご法話なのです。声を出して読むことは、お経に説かれている教え(仏法)をいただくことにほかならないのです。 法座、法要、法事、通夜、葬儀等へお参りされる時には、聖典(お経本)、念珠、門徒式章を必ず持って行きましょう。また、お経本を畳の上や床の上など、歩行の場所に直接置いたりせず、大切に扱いましょう。